特定健診日記

生活習慣病・メタボについてのホットトピックスを発信中

「A1c GEAR」 - わずか1μlの微量採血で糖尿病の診断や血糖管理状況の把握を可能にする画期的分析装置

前エントリーd:id:bonbokorin:20100126:p1で触れました「A1c GEAR」という、昨年登場した画期的分析装置につきまして、改めてまとめておきます。「A1c GEAR」は、株式会社サカエが製造し、三和化学と協和発酵キリンの2社が昨年5-6月より医療機関向けに販売中…

ヘルスチェックイベントで血糖値・HbA1c値測定、東京ビッグサイトの「東京ギフトショー」(2月2日〜5日)で

メタボや糖尿病への啓発活動として、来週2月2日(火)〜2月5日(金)の日程で東京ビッグサイトで行われる第69回東京ギフトショーにおいて、(財)日本ウエルネス協会が無料のヘルスチェックコーナーを設け、体重や体脂肪率、腹囲、血圧測定に加え、血糖値・HbA1c測…

糖尿病で治療中の推定患者数、減少傾向? - 「平成20年患者調査の概況」より

昨年12月に厚生労働省から発表になった「平成20年患者調査の概況」によりますと、平成20年10月時点での糖尿病治療中の患者総数は、237万1千人と推計されたそうで、この数字はその3年前の平成17年10月時点の調査時の246万9千人から若干ですが、減少しています…

ノバルティス社のDPP4阻害剤、エクア錠(ビルダグリプチン)に製造販売承認

本日(1月20日)、ノバルティス社のDPP4阻害剤、エクア錠(ビルダグリプチン)に厚生労働省より製造販売承認が下りたとのニュースがありました。 先月、発売になったシタグリプチン(ジャヌビア錠・グラクティブ錠)に続き、本邦では2剤目のDPP4阻害剤になります…

「ピアノの階段」 - YouTubeで1000万回以上再生された人気の動画

まずはYouTubeで1000万回以上再生されている、この人気の動画を御覧下さい: この動画は、自動車会社のフォルクスワーゲン社がストックホルムの広告代理店を通じてアイデアを募り、こちらのサイトで昨年の秋から公開しているものです。「人々の行動を変える…

来年、糖尿病の診断基準に加わるHbA1cはもともと日本発の発見!

特定健診・保健指導 来年2月頃に、日本糖尿病学会から糖尿病の新たな診断基準が策定され、1999年以来の大幅改定になるらしいことは以前のエントリーd:id:bonbokorin:20091103:p1でお伝えした通りですが、改定の目玉は「HbA1cの導入」です。 そのHbA1cですが…

DPP-4阻害剤「ジャヌビア錠」「グラクティブ錠」の薬価決定、今週発売へ

糖尿病に対する待望の新薬であるDPP-4阻害剤「ジャヌビア錠」「グラクティブ錠」(以前のエントリーd:id:bonbokorin:20091028:p1もご参照ください)の薬価収載がいよいよ今週金曜日(12月11日)に迫ってきましたが、それに先立って12月4日の中央社会保険医療協議…

足立区国保の特定健診・長寿医療健診の受診期限が11月末→来年1月末までに延長

特定健診 特定健診となって2年目の今年、早くも受診率の低迷が見られ、昨年を大幅に下回っていることを以前のエントリーd:id:bonbokorin:20090930:p1でも取り上げましたが、対策としまして、足立区では、11月末までだった特定健診・長寿医療健診の受診期限が…

世界糖尿病デー:東京タワー・レインボーブリッジのライトアップの様子

今日は世界糖尿病デーでした。11月14日というのは、インスリン発見者であり、ノーベル医学生理学賞受賞者でもあるフレデリック・バンティング(Frederick Grant Banting)の誕生日(1891年11月14日)にちなんだものです。 東京では東京タワーや都庁、レイン…

肥満男性、3年ぶりに3割切る - 平成20年国民健康・栄養調査結果

今週発表になった2008年(昨年)の厚生労働省国民健康・栄養調査で男性の肥満者の割合が若干、減少に転じたことが報告されました。男性の場合、昨年まではほぼ単調増加で増えてきていたことは以前のエントリーd:id:bonbokorin:20081226:p1に記したとおりです…

今週は全国糖尿病週間、11月14日(土)は世界糖尿病デー

今週(11月9日〜15日)は第45回全国糖尿病週間で、特に11月14日(土)は世界糖尿病デーです。世界糖尿病デーではここ最近、全国のさまざまな都市のさまざまな名所で青色のライトアップが行われています。例えば、東京・神奈川・千葉では、東京タワー、東京都…

「糖尿病週間」「世界糖尿病デー」:正しい情報源としてお薦めできる新刊は?

先ほどのエントリーd:id:bonbokorin:20091109:p1でご紹介した「糖尿病週間」「世界糖尿病デー」ですが、「糖尿病デー」「ブルーサークル」と言っても、ライトアップで注目を集めましょうというだけで、実際には糖尿病についての正しい知識の啓発・普及活動が…

日本糖尿病学会、糖尿病の新診断基準案を中間発表

以前のエントリーd:id:bonbokorin:20090608で米国と欧州の糖尿病学会が今年、糖尿病の診断基準を改定したことをお伝えしましたが、その動きを受けて、日本糖尿病学会もHbA1cを前面に出した新診断基準策定へと動いているようです。11月2日付けで毎日新聞が下…

生活習慣病対策展2009 - 11月11日〜13日、東京ビッグサイトにて開催

生活習慣病対策展2009という展示会・セミナーが11月11日〜13日、東京ビッグサイトにて開催されるそうです。出展対象は健康機器や健康測定・検査機器をはじめ、フィットネス、特定保健用食品や各種健康食品、健診・保健指導関連システム・サービスなど、生活習慣…

国内初のDPP-4阻害薬シタグリプチン(「ジャヌビア錠」「グラクティブ錠」)が正式承認

国内初のDPP-4阻害薬シタグリプチン(「ジャヌビア錠」「グラクティブ錠」)が10月16日正式承認され、年内には薬価収載されて、販売開始となるそうです。 下記はキャリアブレインニュースからの引用です。 厚生労働省は10月16日、万有製薬と小野薬品の経口2…

ベイスン錠に糖尿病予防の効能が追加

以前のエントリーd:id:bonbokorin:20090901でも触れておりましたが、10月16日付で、武田薬品のベイスン錠に境界型耐糖能異常に対する健康保険適用(糖尿病の発症予防効果)が追加承認されました。武田薬品のホームページのプレスリリースによりますと、詳細…

今年の特定保健指導は低調・・

保健指導 平成21年度の足立区国保の特定保健指導ですが、ようやく昨日(9月29日)、受診券が発送されました。ただ、今回の発送件数は57件とのことで、昨年度の最初の発送数(134件)と比べても明らかに少なく、2年目にして早くも失速した感があります。 特定…

ベイスン錠が境界型耐糖能異常へ適応拡大へ

武田薬品工業の製造・販売しているベイスン錠の適応が、糖尿病から前糖尿病状態の境界型耐糖能異常へと拡大されることになる見通しだそうです。下記は本日付の薬事日報の記事からの引用です。 厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会は8月28日、…

2009年「全国たばこ喫煙者率調査」 男性38.9%、女性11.9%、男女ともに減少傾向

禁煙外来 8月14日付でJTから発表されたデータですが、2009年5月実施の喫煙率調査結果が発表され、男性38.9%、女性11.9%、男女計で24.9%の喫煙率と、男女ともに昨年より減少傾向となったそうです。 最近3年間の推移は下記のとおりです。 調査年 2007年 200…

LH比に注意。 - アストラゼネカ・塩野義製薬がキャンペーン

高コレステロール血症治療薬クレストール(ロスバスタチン)の製造・販売元であるアストラゼネカと塩野義製薬が「血管に注意。LH比に注意。」というキャンペーンを一般向けにこのほど、開始したそうです。下記はアストラゼネカ社のホームページのプレスリリ…

東京都糖尿病医療連携協議会の動向

東京都糖尿病医療連携協議会の動向について、キャリアブレインニュースが以下のように報じていました。まだまだ実際の立ち上げまでには時間がかかりそうな様子です。 医療資源調査、項目確定に至らず−都糖尿病医療連携協議会 東京都の糖尿病医療連携協議会は…

糖尿病発症に至る血糖値・インスリン値の変化の自然経過

特定健診・保健指導 2型糖尿病の発症に関して、発症前からの経過を追った観察研究の論文がこのほどlancet誌に掲載されました(Trajectories of glycaemia, insulin sensitivity, and insulin secretion before diagnosis of type 2 diabetes: an analysis fr…

協会けんぽの特定健診受診率(2008年度):本人35.9%、扶養家族11.2%にとどまる

特定健診・保健指導 協会けんぽ(全国健康保険協会管掌健康保険)の2008年度(初年度)の特定健診の受診率がかなり低かったことがこの程、公表されました。加入者本人の受診率が35.9%、扶養家族に至っては11.2%だったそうです(出典はこちら)。 協会けんぽ…

抗インスリン受容体自己抗体によって発症した「B型インスリン抵抗症」がピロリ菌除菌で治癒

昨日の新聞各紙に、東北大学のグループがlancet誌に報告した「B型インスリン抵抗症」の症例報告のことが載っていました。下記は読売新聞の記事です: 胃潰瘍(かいよう)などを引き起こすヘリコバクター・ピロリ菌が、糖尿病の一種「B型インスリン抵抗症」の…

特定健診2年目:共済組合も2年目は順調にスタート

特定健診 特定健康診査(特定健診、またはメタボ健診)も2年目に入りました。それまでの自治体検診から特定健診制度になって一番影響を受けたのは健康保険組合員の「被扶養者」の人たちでした(自治体主導ではなく保険者主導の健診になったわけです)。昨年…

カロリー制限による老化抑止をアカゲザルで確認 - Science誌より

今週のScience誌に「アカゲザルでカロリー制限(30%カット)の老化抑止効果を確認できた」という論文(Caloric Restriction Delays Disease Onset and Mortality in Rhesus Monkeys. SCIENCE 325: 201-204, 2009)が掲載されました。カロリー制限の効果はげっ…

健保の特定健診受診率(2008年度):本人は75%、扶養家族は32.5%

特定健診・保健指導 2008年度(初年度)の特定健診の受診率がほぼ出揃いました。健康保険組合連合会のまとめによりますと、健保加入者本人の受診率が75.0%、扶養家族は32.5%だったそうです(出典はこちら)。 「健保加入者本人」は従来、労働安全衛生法に基…

ランタス(グラルギン)と発癌との関連について

インスリンの分子構造をごく一部、改変することで、吸収特性を変え、さらに使いやすく改良した「インスリンアナログ製剤」はここ数年、急速に普及してきていましたが、ひょっとしてひょっとするとそこに「落とし穴」もあるかもしれない・・ そんな不穏なニュ…

足立区国保の今年度特定健診の予定

東京都足立区の国民健康保険の方の今年度(2年目)の特定健診の予定がホームページに公表されました。昨年度とほぼ同じ日程です。 平成21年4月1日以前から継続して足立区国民健康保険に加入されている40歳から65歳の方 平成21年6月16日に発送予…

米国糖尿病学会(ADA)・国際糖尿病連合(IDF)・欧州糖尿病学会(EASD)の3団体、新たな糖尿病診断基準を発表

ニューオーリンズで開催中の第69回米国糖尿病学会(ADA)のシンポジウムで新たな糖尿病診断基準が発表されたそうです。内容はDiabetes Care誌にも公開されました(International Expert Committee Report on the Role of the A1C Assay in the Diagnosis of …