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1年間で、喫煙者の4人に1人が禁煙に挑戦 その内7割が禁煙に失敗 - ファイザー社調査

禁煙外来
チャンピックス(バレニクリン)の開発・販売元のファイザー社のプレスリリースで、禁煙についての最近のアンケート調査の結果が報告されました。以下に一部を引用します。


1年間で、喫煙者の4人に1人が禁煙に挑戦 その内7割が禁煙に失敗


昨年の調査では、「今すぐにでも禁煙に挑戦したいと思いますか?」という質問に対し、43.1%(4,051人)の喫煙者が「はい」と回答するなど、多くの喫煙者が禁煙を考えていることが示されました。今回の調査では、その後1年を経過した喫煙者の禁煙挑戦率と、その成功率について調べました。

はじめに、全回答者7,042人に「あなたは現在、タバコを吸っていますか?」と尋ねたところ、7.7%(544人)が「吸っていない」と回答しました。また、禁煙への挑戦率を探るため、「現在タバコを吸っている」と回答した6,498人に「過去1年間で、禁煙に挑戦しましたか?」と質問したところ、21.8%(1,414人)が「はい」と回答しました。つまり、この1年間に禁煙に挑戦した喫煙者の割合は27.8%(1,958人=禁煙に成功した人:544人+禁煙に挑戦した人:1,414人)で、その禁煙成功率は、27.8%(544人)であることが分かりました。この結果は、多くの喫煙者が禁煙に挑戦しているにも関わらず、7割は禁煙に失敗しているという、禁煙することの難しさを示しています。

また、都道府県別に禁煙の成功率を見てみると、全国で最も高かった静岡県(47.1%/16人)と、最も低かった新潟県(17.1%/7人)の間に倍以上の開きが見られるなど、地域間で大きな差が見られました。


平均すると7割の人が禁煙に失敗している、というのは実感として頷けます(チャンピックス(バレニクリン)を使っても成功率50%で、つまり5割の人は失敗しています:詳しくは以前のエントリーd:id:bonbokorin:20090211:p1をご参照ください)。地域差についてはnが少ないので、有為な差なのかどうかは直感的にはよくわからない気がしました。


「ニコチン依存症」の治療の難しさ、ということを考えますと、チャンピックスの発売に合わせて全社員の禁煙に成功したというファイザー社の取り組みは実はものすごい偉業なのでは、という気がします。ぜひその過程も含めて取り組みの実際やノウハウを公開して欲しいものです。


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