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食事のカロリーオフで記憶力向上?

今日の読売新聞に出ていたニュースですが、3ヶ月間、30%カロリーオフの食事を食べてもらった被験者で記憶力の向上が見られた、という研究論文がPNAS電子版に載りました("Caloric restriction improves memory in elderly humans")。以下は読売新聞の記事からの引用です。

健康な中高年が摂取カロリーを制限すると、記憶力が向上するという実験結果を、独ミュンスター大学の研究チームが26日、米科学アカデミー紀要電子版に発表した。


 やせ過ぎていない50〜79歳の男女49人を3グループに分け、19人にはカロリー摂取量をふだんより30%減らしてもらった。別の20人は認知症の予防に役立つという説のある不飽和脂肪酸の摂取をふだんより20%増量し、残る10人は従来の食生活を続けた。


 実験前と3か月後に言葉を覚えるテストを行った結果、カロリーを抑えた19人の点数は約20%も上昇した。他の2グループは成績に変化が見られなかった。


 カロリー制限によって、体内の血糖値を調整するインスリンが効きやすくなった人ほど、成績の伸びが著しかった。こうした体質が、脳神経に何らかの良い影響を与えているとみられている。


元論文はこちらです。下記がメインデータですが、これを見ますと確かに歴然とした差になっていますね。



糖尿病の人は(脳血管性の認知症だけでなく)アルツハイマー認知症になりやすいことなども明らかになってきていますし、糖・脂質代謝インスリンなどと大脳の機能との間にはなんらかの深いつながりがあるのかもしれません。


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