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大正製薬、抗肥満薬オルリスタットの日本での開発・販売権を取得

オルリスタットは抗肥満薬の飲み薬として海外で既に使われているものですが、このほど大正製薬が日本での販売に向けて動いていく、との報道がありました。

オルリスタットは脂肪分解酵素であるリパーゼを不活性化し、腸管からの脂肪吸収を阻害することで抗肥満効果を発揮するというお薬です。ただ、下記の報道記事にもありますように、中外製薬が手がけていたものの、2005年に開発を中止しているという経緯(効果と副作用のバランスがあまり良くなかったように聞いています)は気になるところです。実際に日本で市販されるのはまだ数年先になる見通しとのことです。

下記に本日付の薬事日報から引用しておきます。

 大正製薬は13日、英グラクソ・スミスクライン(GSK)の子会社「グラクソグループリミテッド」から、抗肥満薬「オルリスタット」(一般名)の日本における開発・販売権を取得したと発表した。医療用医薬品の半量となるオルリスタット60mgの開発・販売権に関して契約を締結したもので、既に米国では「アライ」のブランド名でOTC医薬品として販売されている。
 オルリスタットは、スイス・ロシュが開発した抗肥満薬。脂肪分解酵素であるリパーゼを不活性化し、脂肪吸収を阻害することで効果を発揮する。既に医療用医薬品として、「ゼニカル」(オルリスタット120mg)の販売名で世界149カ国で販売されているが、日本では未承認。国内では、中外製薬がオルリスタットの開発を進めていたが、2005年に開発中止を決定している。
 一方、GSKは2004年7月、ロシュから医療用医薬品の半量であるOTC医薬品「アライ」(オルリスタット60mg)の販売権を取得。07年2月には、米FDAが抗肥満薬のスイッチOTCとして初めて承認し、7月の発売開始後は6カ月で29億8500万ドル(約2660億円)の売上高を記録した。昨年10月には、欧州医薬品庁(EMEA)の医薬品委員会が、「アライ」のOTC医薬品としての販売承認を支持する肯定的見解を示している。
 今回、大正製薬は、OTC医薬品として販売されているオルリスタット60mgの日本での開発、販売権を取得した。今後の方向性については、現段階で医療用医薬品としての開発も含めて未定としているが、規制当局との相談を踏まえ、OTC医薬品として開発、販売していく可能性が高い。


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