特定健診日記

生活習慣病・メタボについてのホットトピックスを発信中

NHK番組「ためしてガッテン」で低カロリーダイエットのポイントを解説

特定健診保健指導肥満

先週のNHK番組「ためしてガッテン」で低カロリーダイエットのポイントを解説していました。内容の概略はホームページに載っていますが、要点を引用しておきます。

肥満に悩んでいた61歳の女性が、1日1500キロカロリー以下に抑える食生活に挑戦しました。これは、同年代で似た体格の人の標準と比べて、約200キロカロリー低い値です。すると、5か月で体重が5キログラム減少、ウエストも10センチ細くなり、見事ダイエットに成功しました。

一方、同じくやせたい一心で1日およそ1500キロカロリー以下に抑えている女子大学生のみなさん。その成果を高性能の体脂肪測定装置で調べてみると、なんと21人中12人が、体脂肪率25%を超える「肥満傾向」と判定される結果になってしまいました。

(中略)

同じように食事を低カロリーにしても、「ダイエットに成功する人」と、体重は減ったものの「体脂肪率は減るどころか、むしろ増えてしまい、生活習慣病の危険がある人」に分かれるのです。

その「運命の分かれ道」にあるのが、“脳のスイッチ”。これが「スイッチオフ」であると、カロリーを控えた分だけ、きちんとやせられます。ところが「スイッチオン」であると、“隠れ肥満”の道へ向かってしまいます。

(中略)

通常、スイッチがオフになっていれば、ダイエットでカロリーを減らすと、エネルギーが不足する分は蓄えた体脂肪が燃やされます。これが「ダイエットに成功する人」の場合です。

ところが、低カロリーにした時に糖質が不足すると、脳はエネルギー不足を感じます。そんな状態が何か月も続くと、脳は「飢餓状態だ」と判断し、「飢餓に備えろスイッチ」をオンにします。すると、蓄えた体脂肪はあまり使われなくなり、食べた脂肪も燃やすよりも蓄えられてしまうのです。

(中略)

先に紹介した、61歳の女性が見事肥満解消に成功したケースをよく調べてみましょう。この女性がやっていたのは、1日1500キロカロリー以下に抑えながら、「飢餓に備えろスイッチ」をオンにしない食事法です。その食事は、1食およそ400キロカロリーながら、ボリュームたっぷり! 5か月この食事法を続けると、見事に体脂肪が減少したのです。

この食事法を指導した栄養クリニックでは、すでにおよそ750人の女性がダイエットに成功しています。ポイントは、食事に含まれる「たんぱく質:脂質:糖質」の割合にあります。なかでも、脳のエネルギー源である糖質のカロリーの割合を「およそ6割」にすること。すると、低カロリーでも脳はエネルギー不足に陥らず、「スイッチオン」にならないのです。


つまり、低カロリーでも炭水化物で半分強のカロリーは摂った方がよい、というセオリー通りの内容です。本当に「スイッチ」に相当する分子が存在しているかどうかについてはまだまだ未解明の部分も多いと思いますが、「炭水化物をしっかりとるべき」ということについては間違いないと確信しています。実は個人的に今回の番組の担当ディレクターさんから昨年秋に取材を受けたのですが、その際もこの点については強調しておきました。


人気ブログランキングへ

にほんブログ村 健康ブログへ